AIの進化で教育はどう変わるのか
退職後、少しずつ英語の勉強をしている。海外の英語ニュースを直接読みたい、英語の本を自力で読みたいというのが動機。中学・高校と、受験勉強で文法には時間をかけたつもりだったが、つまづくポイントがいくつかある。その一つが感情表現。日本語では、「驚いた」、「興奮した」、「飽きた」など感情は自分の内側で湧くものというイメージだ。英語では、私は(何かに)驚かされた(be surprised)、興奮させられた(be excited)、飽きらせられた(be bored)となる。そこで、英語では感情を表わす表現に受動態が多いのはなぜかとGeminiに質問してみた。最初の質問に対する答えに対して、再度の問いとそれに対する答えです。ちょっと長いので、斜めでどうぞ。
AIに聞いてみた→質問と答え
<質問>
日本語は、驚く、ワクワクする、飽きたなど、感情は基本的に自分に中で起こるもので、受動態(驚かされる、ワクワクさせられる、飽きさせられる)はしっくりきませんでした。「彼の行動にはいつも驚かされる」などは自然ですが。
英語圏では感情は、外のモノから力が加えられることによってこころが揺り動かされるという感覚だと教えてもらいました。なるほどな、と思いました。
練習として、人が主語の文を、物(こと)が主語の文に変換してみることを薦めていただきました。
そこで、感情表現において、受動態の形で形容詞(変な表現ですが)として使われる典型的な動詞を例文とともに10個ぐらい列挙いただけますか?
<お答え>
「外からの刺激によって心が動かされる」という英語独特の感覚、しっかり掴んでいらっしゃいますね!
日本語では「(自ずと)驚く」と自動詞的に捉えることが多いですが、英語では**「ある対象(物事)が、私の心を〜な状態に変化させた」**という因果関係を重視します。そのため、感情を表す時は「〜された状態(受動態)」の形が形容詞として定着しています。
それでは、練習に最適な**「感情を表す受動態(形容詞的表現)」**を10個、主語を入れ替えた例文とともにご紹介します
感情表現の典型的な10選
感情(受動態の形)意味物(こと)が主語の文 (原因)人が主語の文 (感情)
1. Excited ワクワクする The news excited me. I am excited about the news.
2. Surprised 驚く The result surprised everyone. I was surprised at the result.
3. Interested 興味がある Art interests her. She is interested in art.
4. Bored 飽きる・退屈する This movie bores me. I am bored with this movie.
5. Confused 混乱する・戸惑う The map confused us. We were confused by the map.
6. Disappointed がっかりする The game disappointed them. They were disappointed with the game.
7. Relieved 安心する The test result relieved me. I was relieved to hear the result.
8. Exhausted 疲れ果てる The long walk exhausted us. We were exhausted after the walk.
9. Fascinated 魅了される The scenery fascinated him. He was fascinated by the scenery.
10. Annoyed イライラする The noise annoyed me. I was annoyed by the noise.
練習のポイント
英語の感覚を身につけるコツは、**「その対象(物・事)が、自分をその感情に突き動かした」**という矢印をイメージすることです。
物 (S) + 動詞 (V) + 人 (O)
・例:That story (物) moved (動詞) me (人). 「その話が私を感動させた」
人 (S) + be動詞 + 過去分詞 (V-ed)
・例:I (人) am moved (受動態). 「私は(その話によって)感動させられた状態だ」
このように、感情の単語が「〜ing(〜させるような)」と「〜ed(〜させられた)」のペアになっている理由も、この「外からの力」という考え方に基づいています。
いかがでしょうか?まずはこの10個の中で、特によく使いそうなものはありますか? もしよろしければ、どれか一つを使って、ご自身で「物(こと)が主語の文」を作ってみるお手伝いをしましょうか?
学習サポーターとしてのAI
基本的な学力があれば、質問を重ねることでかなり学習のレベルを高めることができる。読解力は必要だが、理解できなかったら分かったふりをせずに質問すれば、さらにかみ砕いて教えてくれる。次の学習のヒントもくれる。知識を得るだけなら、人間の先生より優れている面もある。なによりすごいのは、私だけのために親身に教えてくれる優秀な家庭教師であることだ。
人工知能が世間で認知され出したころ、人口知能がチェスのチャンピオンに勝ったと大きな話題になった。しかし将棋については、人工知能は決して将棋のプロに勝てないと言われていた。なぜなら、相手から奪った駒を自分の持ち駒として使える複雑なゲームだから。今や将棋の対局時一手ごとにAIによる勝率表示がされる時代になった。職業の分野でもAIの進化は目覚ましい。人間がAIに対抗できる最後の砦のように言われていた弁護士やエンジニア、医者の仕事までが一部AIにとって代わられようとしている模様。知識量や処理能力では人間に分はない。素人がAIの助けによって高度なタスクを処理できるようになる世界がそこまで来ているときに、頭に詰め込んだだけの知識が役に立つのか。学歴はどうか。〇〇大学卒業などという肩書は能力の証明として役に立たなくなりそうな気がする。
教育はコストがかかるので、子育ても大変だが、無料(今は)のAIでも使いようでは下手な(失礼)家庭教師を雇うより学力が伸びるかも。何といっても、彼らは優しい。生徒の能力が恐ろしく低レベルでも、嘆いたり諦めたりしない気がする。試してはいないが、「私は勉強したいのだが何からやったらいいか分からないので、ヒントをください」から始めたら、ステップ・バイ・ステップとはいかないのだろうか。
君はどう学ぶか
これから数年でAIがどれだけ進化するかについては、専門家の中でも意見は割れているようだが、近い将来に自律型と呼ばれるAIが実用化されると考えている。人間が課題を与えなくても自分で問題点を見つけて処理するようになったら、人間に求められる能力はなにか。
AIがどうやってタスク処理をしているのかは理解できないのだが、「正解のある問題に早く正解する」能力よりは、正解のない問いに楽しんで取り組める能力が必要なのではないか。問うてみて仮説を立ててやってみて失敗して、また問う。AIも実はよく失敗するらしいが、失敗から学習して新しい道を探せる力も大事。
当然、大学が提供するべき教育もがらりと変わるのだろう。小学校・中学校・高校・大学という段階を昇るという前提もいずれ崩れるのかもしれない。文部省が検定した教科書で一律に学ぶ時代も長くはないかもしれない。教育にこそ、パラダイムシフトが求められている気がする。
どう変わるべきか正解はわからないが自分なら、子どもに図鑑を与えて知識を習得させるより、外に出て虫を探して捕まえられる子どもに育てたい。虫を観察して、この虫はここで何をしているんだろうと考えて調べることができるような。今さら子どもを産むことはできないが、子どもたちの成長を身近で見られる方法はないものかと思う。離れている孫の成長は楽しみでしかない。


